サステナビリティ(持続可能性)への真摯な取り組み
ATRでは、製品、活動そして施設のサステナビリティの向上を目的とする、ISO 14001認証を受けた堅牢な環境マネジメントシステムを設けています。より責任を持って包括的で持続可能な航空業界の実現に貢献することは、当社がステークホルダーと共に目指す大きな目標です。当社は次のような取り組みに力を入れています。
カーボンニュートラル

温室効果ガス削減

2019年に、ATR本社における温室効果ガスの排出量を2016年から19%削減しました。

エネルギー効率に優れたビル

総表面積9,100平方メートルに及ぶ本社ビルA9は、ATRの業務拡大に伴うニーズに対応すると同時に、利用者の職場での福利を促進するように設計されており、エネルギー効率の面でも際立った特徴があります。このビルは、新築建築物におけるエネルギー消費量の制限を目的とする現行のエネルギー性能規制RT2012規格と比べて、40%優れたエネルギー効率を発揮します。

エコモビリティ(環境にやさしい移動)の継続的改善

2015年の気候変動枠組条約締約国会議(COP21)を受けて、ATRでは、CO2排出量の削減を目標の一つに定めました。その達成に向けた手段のひとつが、社員の通勤時の自家用車の利用を減らすことです。従業員を対象に、より環境に優しい移動手段の利用を支援する取り組みを行っています。
COMMUTE(通勤)プロジェクト
カープール
電気自動車
リモートワーク
公共交通機関の利用の推進
COMMUTE(通勤)プロジェクト
ATRは、公的機関と定期的にコンタクトをとりながら、交通網の改善や安全な自転車専用レーンの導入を、欧州COMMUTEプロジェクトの一環として提案しています。

カープール
ATRは、KAROSアプリを導入することで、当社とエアバス社、サフラン社ならびにトゥールーズ・ブラニャック空港の従業員によるカープーリングに参加しています。2018年9月から2019年12月までの期間で、従業員による通勤時の同アプリの利用は5,000回を超え、自家用車の利用を33,000 km分減らすことができました。この数字は、CO2排出量換算で4.5トンに相当します。

電気自動車
ATRの敷地内には、従業員用の充電スタンドが設置されています。さらに全施設で、誰でも利用できる電気自動車も用意しています。

リモートワーク
在宅勤務体制を段階的に推し進めた結果、2017年から2018年にかけて、リモートワークの従業員が80%増加しました。

公共交通機関の利用の推進
公共交通機関の定期券については、法的義務である50%を大きく超える100%分を支給しています。

生物多様性

2019年の廃棄物リサイクル実績

当社の「環境方針2019~2025」の範囲内で、非有害廃棄物の50%のリサイクルを目標としています。
2019年の実績:
- 廃棄物の57%をリサイクル
- 廃棄物の43%でエネルギー回収を実施

使い捨てプラスチックの使用削減

廃棄物を発生源において減らすことは、2019~2025年の当社の環境目標の一部です。2019年11月18日以降、フランス国内のすべての当社施設において、ウォーターサーバーでのあらゆるプラスチック製カップの使用を中止し、代わりに、再利用可能なガラスや竹製の水用ボトルが提供されています。

ミツバチ用巣箱の設置

フランスのブラニャックにあるATRのトレーニングセンターでは、屋上にミツバチの巣箱を3つ設置しています。当社が契約するBiocenys社が、設置作業を行い、今後定期的に維持管理を行う予定です。巣箱に棲むのは、都市環境への適応力の高さで知られるバックファスト種のミツバチです。
危険有害物質
ATRは、危険有害物質の管理にも力を入れています。厳密に規制を適用すると同時に、専門組織に依頼して 管理を行っています。

REACH規則

REACH規則の遵守と適用をATRは重視しており、該当する活動に役立つ特製ツールも開発しています。
また、危険有害物質の使用制限や代替物質の活用について等、ビジネスパートナーやサプライヤーとも積極的に話し合いを行っています。